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アジサイ ブライダル シャワーは、その豪華な花姿と育てやすさから、多くの方に愛されている品種です。しかし、地植えや庭での管理、挿し木や植え替え、剪定のタイミング、苗選び、冬越しの方法、そして花が終わったらどうするのかなど、育て方にはいくつかのポイントがあります。土や肥料の選び方を間違えると、花が咲かないといった失敗や後悔につながることもあります。
この記事では、アジサイ ブライダル シャワーを健康に育て、毎年美しい花を咲かせるための具体的な方法を詳しく解説していきます。
アジサイ ブライダル シャワーの基本的な育て方

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- 苗から始める栽培のコツ
- ブライダルシャワーに適した土の種類
- 植え替えの時期と方法
- 地植えと鉢植えのポイント
- 適切な肥料で花を増やす
苗から始める栽培のコツ

アジサイ ブライダル シャワーを育てる際、まず大切なのが健康な苗を選ぶことです。元気な苗は、その後の生育にも大きく影響します。ベビー苗から育てる場合は、購入初年度にじっくりと株を育て、翌年以降の花を楽しむという喜びがあります。
鉢植えでも庭植えでも、それぞれの環境に適応しながら育ちますので、しっかりと体力をつけさせて冬越しをさせることが非常に強い株へとつながります。晩秋に休眠期に入り、葉が落ちた状態であっても、枯れてしまったわけではありませんので、廃棄しないよう注意してください。
落葉樹であるため、秋冬に出荷される苗は葉の色が変わっていたり、地上部が枝のみになっていることがありますが、これらは品質に問題がありません。
ブライダルシャワーに適した土の種類

1. 草花用培養土
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ラグランジア ブライダルシャワー、シャンデリーニ: 白色の花が咲き、咲き進むにつれて淡いピンク色への変化を楽しみたい場合に最もおすすめです。
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ラグランジア クリスタルヴェール2、オーロランジュ: 翌年には花色がピンク色に変化することがあります。
長年にわたり園芸愛好家から支持され続けている定番商品であり、ECサイトでの圧倒的なレビュー数と高評価が、その品質と信頼性を客観的に証明しているからです。初心者の方が最初に選ぶ土として、まず間違いのない選択と言えます。
2. アジサイ用土(青色用)
- クリスタルヴェール2やオーロランジュの美しい青色を維持したい、またはより鮮やかにしたい場合。
青色発色に不可欠な酸性土壌と硫酸アルミニウムがあらかじめ調整・配合されているため、手間なく美しい青色を目指せます。園芸用土の専門メーカー製で信頼性が高く、最も確実で合理的な選択肢です。
3. アジサイ用土(赤色用)
- クリスタルヴェール2やオーロランジュを、翌年以降ピンク色で咲かせたいと明確に考えている場合。
赤やピンクの発色を促す専用設計で、青色の原因となるアルミニウムを使わず、色を鮮やかにするリン酸を多く配合。土壌も中性〜弱アルカリ性に調整済みのため、安定して理想の赤い花色を目指せます。
植え替えの時期と方法

アジサイ ブライダル シャワーの植え替えは、冬の休眠期に行うのが最適です。具体的には12月から2月の間が適期で、この時期は根が活動を停止しているため、株への負担を最小限に抑えられます。購入初年度の苗は、ふた回りほど大きな鉢に植え替えることで、その後の成長を促すことができます。例えば、10.5cmの鉢であれば18cm程度、15cmの鉢であれば21cm程度の鉢が目安となります。
購入2年目以降、株が大きく成長した場合は、10号鉢(直径30cm)以上の鉢に植え替えるか、地植えを検討してください。地植えが難しい場合は、同じサイズの鉢に植え替えることも可能です。その際には、根鉢の側面や底の部分の根や土を軽く崩し、一回り小さくしてから新しい土を足して植え替えます。この作業によって、根詰まりを防ぎ、健全な根の成長を促すことができます。植え替えは、根を傷つけないように優しく扱い、深植えにならないように注意してください。
地植えと鉢植えのポイント

アジサイ ブライダル シャワーは、地植えでも鉢植えでも育てられますが、それぞれに異なる管理のポイントがあります。
地植えの場合
根がしっかりと張れば、日常的な水やりはほとんど必要ありません。ただし、春から夏にかけて土が乾燥しているようであれば、たっぷりと水を与えることが大切です。日光については、一日中よく日が当たる場所か、午前中に日がよくあたり午後には木陰になるような場所が理想的です。梅雨明け後の真夏の強い日差しや高温は苦手なため、葉焼けや高温障害のリスクがあります。そのため、必要に応じて遮光ネットを使用し、強い日差しを避ける工夫をすると良いでしょう。
鉢植えの場合
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと行います。春と秋は1日1回、夏は水切れを起こさないよう、最低でも1日1回、できれば1日2回程度の水やりが目安です。特に真夏は水切れに注意が必要であり、水やりをする際は鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与えてください。置き場所は、地植えと同様に日当たりが良い場所を好みますが、急な環境変化や強い直射日光には注意が必要です。一般的なアジサイよりも花弁が弱い傾向があるため、徐々に日光に慣らしていくようにしてください。梅雨明けの真夏は、涼しい半日陰や日陰に移動させることをおすすめします。9月以降は再び日によく当てて、株を充実させることが大切です。
適切な肥料で花を増やす

ブライダルシャワーは、次から次へと花を咲かせるため、一般的なアジサイよりも多くの栄養(特に肥料)を必要とします。肥料が不足すると、花が小さくなったり、葉の色が薄くなったりします。そこでおすすめなのが、「ゆっくり効く固形肥料」と「すぐに効く液体肥料」の組み合わせです。
1. 緩効性の置き肥(月1回の栄養ベース)
株元に置いておくだけで、水やりのたびに少しずつ栄養が溶け出し、1〜2ヶ月間効果が持続します。継続的な栄養補給の土台となります。
ガーデニングの定番中の定番です。植物の成長に必要なチッソ・リンサン・カリがバランス良く配合されており、ブライダルシャワーの丈夫な株作りと花つきをしっかりサポートします。臭いも少なく手軽に使えるので初心者の方にも安心です。
2. 液体肥料(週1〜2回の栄養ドリンク)
生育が旺盛になる春から秋にかけて、水やり代わりに与える速効性の肥料です。人間でいう「栄養ドリンク」のような役割で、開花や株の成長を力強く後押しします。
こちらも液体肥料の代名詞的な存在です。特に花つきを良くする「リンサン」が多く含まれているため、ブライダルシャワーのたくさんの花を咲かせる性質と非常に相性が良いです。水で薄めて使うタイプなので、1本あれば長く使え経済的です。
3.HB-101:「サプリメント」「活力剤」
植物の三大栄養素を直接与えるものではなく、スギやヒノキなどの植物エキスから作られた「植物を元気にするための液体」です。根の張りを良くしたり、植物自体の免疫力を高めたりして、肥料(ごはん)の吸収を助ける働きをします。
「補助としてHB-101を使う」肥料を与える際に、水で薄めたHB-101を一緒に与えることで、植物がより元気に育ち、与えた肥料を効率よく吸収できるようになります。結果として、さらに多くの花を咲かせる助けになる可能性があります。
美しいアジサイ ブライダル シャワーを咲かせる育て方

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- 花が終わったらどうする?
- 花が咲かない時の対処法
- 夏越しと冬越し対策
- 剪定で形を整える
- 挿し木で株を増やす
- ラグランジアの育て方をマスターしよう
花が終わったらどうする?

アジサイ ブライダル シャワーの花が終わったら、花がら摘みと剪定が次の開花期に向けて大切になります。しぼんだ花をそのままにしておくと、新しい花が咲きにくくなったり、病気の原因になることがあるため、こまめに摘み取ることが推奨されます。
花が終わった花茎は、そのすぐ下にある脇芽の葉の上で切ってください。栄養状態の良い株であれば、この花がら摘みの後、すぐ下から次の花が咲くこともあります。ただ、その場合、2回目の花は1回目よりも小さくなる傾向があります。秋にまだ2番花が咲いている時には、美しい秋色に変化した花を楽しむこともできるでしょう。
花が咲かない時の対処法

アジサイ ブライダル シャワーの花が咲かない、あるいは花が小さい、花びらが少ないと感じる場合、いくつかの原因が考えられます。主に、これまでの管理方法が影響していることが多いです。アジサイは基本的に、今年新しく作られた花芽が翌年に開花するというサイクルを持っています。したがって、今年から適切な管理を始めたのであれば、その効果は来年の開花に現れることが期待できます。
考えられる対策としては、まず肥料切れに注意することが挙げられます。花が咲き終わった後の7月から晩夏にかけては、来年の花芽形成のために多くの養分が必要となります。この時期に肥料を忘れずに与え続けることが、翌年の豊かな開花につながります。また、剪定方法も重要です。ラグランジアは側芽に花がつくため、一般的なアジサイのように強剪定をする必要はありませんが、伸びすぎた枝や込み合った枝を整理することで、株全体の栄養が行き渡りやすくなり、花付きが改善されることも考えられます。
極端な剪定は、花付きを悪くする可能性があるので注意が必要です。土壌環境も影響しますので、前述の通り、適切な用土と定期的な植え替えを検討することも大切です。
夏越しと冬越し対策

アジサイ ブライダル シャワーを一年を通じて健康に保つためには、夏越しと冬越しの管理が重要です。
夏越し
ラグランジアは日当たりを好む植物ですが、梅雨明け後の真夏の強い日差しや高温は苦手とします。関東以西の暖地では、7月から8月にかけての厳しい日差しと暑さにより、葉焼けや高温障害で新芽が縮れるなどの生理障害が発生することがあります。このため、夏場は直射日光や西日を避けることが効果的です。
鉢植えであれば、涼しい半日陰や日陰に移動させることをおすすめします。地植えの場合は、必要に応じて遮光ネットなどを利用して強い日差しを避けてください。また、水が大好きな植物なので、梅雨明け後に暑さが増し、土が乾きやすくなったら、水切れを起こさないようたっぷりと水を与えることが大切です。真夏に新芽がゆがむことがありますが、これは高温障害による生理現象であるため、切り戻さずに様子を見るようにしてください。涼しくなると徐々に回復します。
冬越し
ラグランジアの冬越しは、一般的なアジサイとほぼ同様です。冬の間は休眠期に入り、紅葉し落葉しますが、これは春の開花に向けて体力を温存しているためです。翌年の花を咲かせるエネルギーを十分に蓄えるためには、冬に5℃以下の寒さにしっかりと当てて休ませてあげることが不可欠です。寒さに当てることで花芽の成長が促され、開花につながります。
基本的に冬の寒さには強いですが、霜には注意が必要です。霜が降りるような寒い日には、花芽が傷み、翌春の開花に影響が出る可能性があります。軒下で管理したり、カバーをかぶせたりするなど、防寒対策を講じることをおすすめします。
また、冬に-5℃以下の低温に当たり続けると、翌年展開する葉がゆがんだりねじれたりすることがありますが、これも病気ではなく生理的な現象であり、切り戻さずに様子を見れば回復します。
剪定で形を整える

ラグランジアは、自然な草姿でも十分美しいアジサイですが、より理想的な樹形を目指す場合は剪定が効果的です。この品種は一般的なアジサイとは異なり、剪定位置を細かく気にする必要が少ないため、初心者の方でも安心して取り組むことができます。剪定の最適な時期は晩夏までとされています。
「どこで切っても良い」ラグランジアの画期的な剪定法
従来のアジサイは、翌年の花芽が前年の枝(旧枝)の特定の位置につくため、剪定時期や位置を誤ると花が咲かないことがありました。しかし、ラグランジアは側芽、つまり枝につくほとんどの芽から花が咲くという画期的な特性を持っています。これは、多少剪定位置がずれても花付きに影響が出にくいことを意味し、栽培のハードルを大きく下げる要因となっています。
たとえば、以下の動画でもその手軽さが詳しく解説されています。

この動画では、ラグランジアの剪定が「1分で終える」ほど簡単であること、そして「どこでカットしても良い」という特性が強調されています。この特性により、一般的なアジサイの約6倍もの花付きが期待できるとされています。
多くの側芽から花が咲くため、剪定をしても花数が減りにくく、むしろ株全体のバランスを整えたり、より多くの花を咲かせたりすることにつながるのです。
挿し木で株を増やす

アジサイ ブライダル シャワーは挿し木で増やすことができます。新しい株を得ることで、万が一の場合にも安心ですし、株数を増やしてより多くの花を楽しむことも可能です。挿し木は、新しく伸びた枝を選び、適切な方法で発根を促すことで成功します。
挿し穂の作成方法
今年伸びた新しい枝の中から花芽がついていない部分を選び、15~20cmの長さに切り取ります。先端の葉を2~3枚残し、それ以外の葉は全て取り除いてください。残した葉が大きい場合は、水分の蒸散を抑えるために半分に切り込みを入れると良いでしょう。切り口は斜めにカットし、切り口の面積を大きくすることで発根しやすくなります。挿し穂を準備したら、1~2時間ほど水に浸けてしっかりと水揚げを行ってください。
挿し木と管理
挿し木用の土を湿らせた鉢やポットに、棒などで穴を開けて挿し穂を3cmほど挿し込みます。この際、挿し穂の切り口に発根促進剤のルートンなどをつけると、さらに発根が促進されることがあります。挿し木後は、直射日光を避け、明るい日陰で管理し、土の表面が乾かないように水やりをしてください。約1ヶ月ほどで発根し、2ヶ月ほどで鉢上げできる状態になります。鉢上げ後は、徐々に日当たりの良い場所へ移動させ、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるようにしてください。挿し木の適期は、5月から7月、または9月とされていますが、特に梅雨時期は湿度が高く、挿し木が成功しやすい時期と言えます。
ラグランジアの育て方をマスターしよう
アジサイ ブライダル シャワーは、側芽からもたくさんの花を咲かせ、剪定の心配が少ない画期的な品種です。年間を通して適切なケアを行うことで、毎年見事な花を楽しむことができます。
