ドライフラワーは、そのニュアンスカラーやインテリア性の高さから、誕生日や母の日、結婚式、送別や退職祝いといった様々なシーンでのプレゼントとして人気を集めています。しかし、一方で「ドライフラワーは良くない」「失礼にあたるのではないか」といった声や、風水における意味合いについて疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。また、恋人への贈り物としておしゃれなドライフラワーを選びたいけれど、どうやって選べばいいのか、また、相手が喜んでくれるか心配という方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ドライフラワーをプレゼントする際のこうした疑問や不安を解消し、贈る相手に心から喜んでもらえる選び方や渡し方について詳しくご紹介します。
ドライフラワーはプレゼントに失礼?気になる疑問を解消
hanagiftologyイメージ
- ドライフラワーの風水と贈り物の意味──「良くない」と言われる理由を解説
- 恋人に贈る際のポイント
- 誕生日プレゼントにドライフラワーはおすすめ?
- 母の日の贈り物にドライフラワーは適切か
ドライフラワーの風水と贈り物の意味──「良くない」と言われる理由を解説
ドライフラワーがプレゼントとして「良くない」や「失礼」と言われる主な理由は、日本において「枯れた花」や「死んだ花」と捉えられることがあるためです。特に風水においては、「枯れたものを飾ると運気を下げる可能性がある」という考え方があります。そのため、贈られた相手によっては、「縁起が悪いものを贈られた」と感じてしまう可能性も考えられます。これは、生花が持つ「生きているお花」というイメージと対照的であることからくるものです。
一方で、海外、特にヨーロッパ圏では、ドライフラワーは「永遠に咲き続ける花」としてポジティブな意味合いを持つとされています。たとえば、フランスでは葬儀の際にドライフラワーが使用されることがあり、これは悲しい意味ではなく「感謝」を示すものだと言われています。また、ドライフラワー自体には特定の日本における花言葉はありませんが、花本来の花言葉はドライフラワーになっても残るとされています。例えば、バラには「愛」や「情熱」、ガーベラには「希望」や「常に前進」、フリージアには「親愛の情」や「友情」「感謝」などのポジティブな花言葉があります。これらの花言葉は、ドライフラワーとして贈る際にも、贈る側のメッセージとして有効に伝えることができます。
したがって、ドライフラワーを贈る際には、相手が風水を気にされる方かどうか、あるいはドライフラワーに対する個人的な印象を事前に確認することが大切です。心配な場合は、贈る際にドライフラワーが持つポジティブなメッセージ性や、長く楽しめるという利点を伝えると、相手も安心して受け取ることができるでしょう。
恋人に贈る際のポイント
恋人へのドライフラワーのプレゼントは、非常に喜ばれる選択肢の一つです。これは、ドライフラワーが持つ「永遠」や「変わらぬ愛」といったポジティブな意味合いと、長く飾って楽しめる実用性を兼ね備えているためです。生花と比べて水やりの手間がなく、忙しい恋人にも負担をかけません。また、独特のくすんだ色合いやアンティークな雰囲気は、おしゃれなインテリアとしても人気があり、二人の空間を彩る素敵なアイテムになります。
プレゼントを選ぶ際には、まず恋人の好みや部屋の雰囲気に合う色合いやデザインを選ぶことが大切です。例えば、ナチュラルテイストが好きな方にはグリーンや淡いイエロー系のブーケ、モダンな雰囲気が好きな方にはブルーやモノトーンのアレンジメントなどが考えられます。また、香りが楽しめるラベンダーなど、見た目だけでなく五感で楽しめるドライフラワーもおすすめです。
さらに、プロポーズといった特別な場面では、ドライフラワーよりも生花の質感を保ちつつ長期保存が可能なプリザーブドフラワーがより適しているという見方もあります。これは、ドライフラワーが「乾燥花」という言葉から、関係が「ドライ」になってしまうことを連想させるという意見があるためです。しかし、近年では結婚式のブーケにドライフラワーが使われることも増えており、その美しさや持続性から、深く気にしない方も多くいらっしゃいます。もし不安であれば、プレゼントする際に「永遠に続く愛の証として」など、ポジティブなメッセージを添えることで、誤解を避けることができるでしょう。
誕生日プレゼントにドライフラワーはおすすめ?
誕生日プレゼントとしてドライフラワーは、非常におすすめの選択肢です。その理由は、生花にはない独特のくすみカラーと雰囲気がおしゃれで、インテリアとして長く楽しめる点にあります。一般的に、生花が数日から1週間程度で枯れてしまうのに対し、ドライフラワーは適切な管理をすれば1年から2年以上も美しい状態を保つことができます。これにより、誕生日という特別な日の思い出を長く形として残せるため、もらった方もきっと喜んでくれることでしょう。
また、水やりの手間が不要なため、花の手入れに慣れていない方や忙しい方にも負担が少なく、気軽に飾ってもらえるというメリットがあります。最近のトレンドカラーであるニュアンスカラーは、現代のファッションやインテリアにもよくなじみ、空間に個性的な魅力を加えることができます。
ただし、ドライフラワーは自然素材であるため、徐々に色あせたり、多湿な環境や直射日光によってカビが生えたり型崩れしたりする可能性があります。そのため、プレゼントする際には、これらの注意点を相手に伝えることが大切です。例えば、涼しく風通しの良い場所に飾ることや、直射日光を避けることなどを一言添えると、相手も長く美しい状態を楽しむことができるでしょう。加えて、相手が風水を重視する方でないか、ドライフラワーが好きかどうかを事前にリサーチしておくと、より心から喜んでもらえるプレゼントになるはずです。
母の日の贈り物にドライフラワーは適切か
母の日の贈り物としてドライフラワーは、贈る相手のお母様の好みや価値観を考慮すれば、非常に適切な選択肢となります。一般的に母の日の定番は生花のカーネーションですが、ドライフラワーには生花にはない独自の魅力があります。
まず、ドライフラワーは「長くお花の美しさを楽しめる」という大きなメリットがあります。上記で説明したように、生花が数日で枯れてしまうのに対し、ドライフラワーは適切な管理をすれば数ヶ月から1年以上もその姿を保ちます。これにより、母の日の感謝の気持ちを長く形として残せるため、お母様がドライフラワー好きであれば、その特別感を喜んでくれるはずです。また、水やりなどの手入れの手間がほとんどかからないため、忙しいお母様や花の手入れが苦手なお母様にとっても、気軽に楽しんでもらえる点が好評です。
しかし、前述の通り、日本の一部ではドライフラワーが「枯れた花」や「生気のないもの」と捉えられ、特に風水を気にする方にとっては縁起が悪いと感じられる可能性があります。そのため、お母様が風水を気にされる方であったり、生花のみずみずしい美しさを好む方である場合は、生花やプリザーブドフラワーを贈る方が無難でしょう。プリザーブドフラワーであれば、生花の鮮やかさを保ちつつ長く楽しめるため、ドライフラワーの代替案としても優れています。

プリザーブドフラワーが気になる方はこちらをクリック
もし、お母様がドライフラワーがお好きな場合や、インテリアとして活用してくれると確信できるのであれば、メッセージカードに「長く楽しめるように」「お部屋のアクセントに」といった一言を添えることで、より気持ちが伝わり、喜ばれるプレゼントになるでしょう。
プレゼントで喜ばれるドライフラワーの選び方と渡し方
hanagiftologyイメージ
- ドライフラワーの「人気比較」と選び方
- おすすめの「お店」選び
- 送別や退職祝いにドライフラワーを贈るマナー
- 結婚式でのドライフラワー活用術
- ドライフラワーのプレゼントで「だめ」「失礼」を避けるには
ドライフラワーの「人気比較」と選び方
ドライフラワーを選ぶ際は、贈るシーンや相手の好み、飾る場所などを考慮することが大切です。市場には様々なスタイルや種類のドライフラワーが存在し、それぞれ異なる魅力を持っています。
スタイルで選ぶ
-
花束(ドライブーケ): ノスタルジックでありながら華やかさもあり、手軽に贈れる定番のスタイルです。そのまま花瓶に飾ったり、ハンギングとして吊るしたりと、飾り方も多様です。特に、ナチュラルな雰囲気やアンティーク調を好む方にはおすすめです。
-
スワッグ: ドライフラワーを束ねて壁に掛けるタイプで、インテリアのアクセントとして人気です。天井から吊るして飾ることもできます。デザインが豊富なので、相手の部屋の雰囲気に合わせて選ぶと良いでしょう。
-
リース: 途切れない輪の形から「永遠」を象徴するとされ、結婚祝いなど、永続的な幸せを願うプレゼントにぴったりです。ドアや壁に飾りやすく、おしゃれな空間を演出します。
-
アレンジメント: 花材がセンス良く配置されており、手間なくすぐに飾れる点が魅力です。かわいい系からカントリー風まで、様々な印象のアレンジメントがあります。
-
フラワーフレーム: フレームに収められたドライフラワーは、安定感があり、壁掛けや棚、テーブルに置いて楽しめます。見栄えが良く、おしゃれなインテリアとして飾れます。
-
バスケット: ナチュラルなバスケットにドライフラワーが詰められたタイプで、植物の彩りが引き立ちます。飾るだけでセンスの良い空間になります。
-
ミニブーケ: 可愛らしい小さめの花束で、ちょっとしたギフトや他のプレゼントに添える際に最適です。気軽に贈ることができ、おしゃれなものが多く見つかります。
-
花瓶入り: 花を飾る習慣がない方でも、花瓶とセットになっているため、すぐに飾ることができます。ドライフラワーに合う花瓶を探す手間が省ける点もメリットです。
花の種類で選ぶ
ドライフラワーに使われる花材には様々な種類があり、それぞれに異なる魅力や花言葉があります。
-
バラ: 華やかで、ドライフラワーにすると生花よりも深みのある色合いになります。花言葉には「愛情」「情熱」「希望」などがあり、特に恋人へのプレゼントにおすすめです。
-
かすみ草: 小さな花が繊細で上品な印象を与えます。他の花と組み合わせやすく、花束やスワッグ、リースなど幅広いアレンジに活用されます。花言葉は「幸福」「感謝」などポジティブなものが多く、贈り物に適しています。
-
ミモザ: 黄色い花が鮮やかで、葉の緑とのコントラストが美しいのが特徴です。明るく華やかな雰囲気を好む方におすすめです。花言葉には「感謝」があり、お世話になった方へのプレゼントに良いでしょう。
-
ラベンダー: 美しい紫色とハーブの香りが特徴です。部屋に飾ると見た目だけでなく香りも楽しめ、リラックス効果も期待できます。花言葉は「献身的な愛」「あなたを待っています」など、家族や恋人へのメッセージにもなります。
-
バンクシア: 大きな松かさのような花が特徴で、ダイナミックな印象を与えます。クールな雰囲気のブーケを作りたい場合におすすめです。
-
リモニューム: 小さな花が集まってドーム状になるのが特徴で、ふわりとした温かみを感じさせます。花言葉は「誠実」「変わらぬ心」などがあります。
全体の雰囲気やカラーをチェック
ドライフラワーは天然素材のため、一つひとつ表情が異なります。贈る相手のイメージや部屋のインテリアに合わせて、全体の雰囲気やカラーを選ぶことが重要です。女性には赤やピンクのかわいらしいカラー、男性には青や緑の爽やかなカラー、年配の方には上品な紫色や和風のアレンジメントが好まれる傾向にあります。
信頼できるネットショップを利用する
通販で購入する際は、実績があり信頼できるショップを選ぶことが肝要です。品揃えが豊富で、誕生日や結婚祝いなど用途に合わせた商品を提案している専門店を選ぶと良いでしょう。また、ラッピングサービスやメッセージカードの有無も確認し、自信を持って贈れる商品を選びたいものです。
おすすめの「お店」選び
オンラインショップでは、自宅にいながら豊富な種類の商品から選べる利便性があります。多くのショップがギフトラッピングやメッセージカードのサービスを提供しており、直接相手に配送することも可能です。
-
品揃えの豊富さ: 様々なアレンジメント(花束、スワッグ、リース、フレームなど)や花の種類が豊富に揃っているかを確認しましょう。相手の好みや飾る場所に合わせた選択肢が多いほど、理想のプレゼントが見つかりやすくなります。
-
品質と鮮度: ドライフラワーは乾燥しているとはいえ、品質には差があります。商品の写真だけでなく、実際に購入した人のレビューや評価を参考に、品質の良いものを選びましょう。中には、特殊な乾燥技術で花本来の色鮮やかさを保つ工夫をしている店舗もあります。
-
カスタマーサポート: 配送トラブルや商品の不具合があった場合に、迅速かつ丁寧に対応してくれるかどうかも重要です。問い合わせ窓口が明確であるか、よくある質問(FAQ)が充実しているかなどを確認しておくと安心です。
-
ラッピング・メッセージサービス: プレゼントとして贈る場合、ラッピングの美しさやメッセージカードの有無は重要です。オプションで選べる種類や、メッセージの自由度なども確認しましょう。
-
配送サービス: 配送日時の指定、クール便対応、長期休暇中の配送状況など、スムーズに届けるためのサービスを確認しましょう。
おすすめのオンラインショップ例
-
AND PLANTS: 観葉植物がメインですが、おしゃれなドライフラワーのギフトも豊富に取り扱っています。ニュアンスカラーのドライブーケなど、トレンド感のある商品が見つかります。
-
ベルビーフルール: ドライフラワーやプリザーブドフラワーのギフトを専門的に扱っており、品揃えが豊富です。様々なギフトシーンに対応したアレンジメントがあります。
-
イイハナ・ドットコム: 千趣会が運営するフラワーギフトのオンラインショップで、品質とサービスに定評があります。幅広い種類のフラワーギフトを取り扱っています。
-
青山フラワーマーケット オンラインショップ: 生花が有名ですが、ドライフラワーを含む様々なフラワーギフトも提供しており、洗練されたデザインが魅力です。
-
Calon DRY FLOWER: ドライフラワー・プリザーブドフラワー専門店で、ドライフラワーとは思えないほど色が鮮やかな商品が特徴です。特に女性に喜ばれる可愛らしいラッピングの商品が多くあります。
おすすめの実店舗例
実店舗での購入も、実際に手に取って商品の状態を確認できるというメリットがあります。特に急ぎの場合や、具体的なイメージがある場合には便利です。ただし、品揃えや価格帯は店舗によって大きく異なるため、事前にウェブサイトなどで確認することをおすすめします。
-
青山フラワーマーケット: 全国展開しており、店舗数も多くアクセスしやすいのが特徴です。生花が中心ですが、一部店舗や時期によってはドライフラワーも取り扱っています。洗練された空間で、実際に見て商品を選びたい方におすすめです。
-
日比谷花壇: 長年の歴史を持つ大手フラワーショップで、高品質な花を取り扱っています。生花だけでなく、ドライフラワーやプリザーブドフラワーのアレンジメントも豊富に揃っています。ギフトに特化した商品が多く、安心して選べるでしょう。
-
tokyobloom (トウキョウブルーム): ドライフラワー専門店ではありませんが、ドライフラワーを効果的に取り入れたおしゃれなブーケやアレンジメントを扱う店舗が増えています。都心部のおしゃれな花屋では、独自のセンスでセレクトされたドライフラワーが見つかることが多いです。実際に足を運び、店舗の雰囲気や店員さんのアドバイスを聞きながら選ぶのも良い経験となります。
送別や退職祝いにドライフラワーを贈るマナー
送別や退職祝いにドライフラワーを贈ることは、相手の状況や好みを考慮すれば、喜ばれるプレゼントとなり得ます。近年、特に若い世代を中心にドライフラワーやプリザーブドフラワーの花束を贈る方が増えています。
持ち帰りやすさと飾りやすさ
退職される方は、引き継ぎや引っ越しなどで多忙な場合が多く、贈られたギフトの持ち帰りやすさや飾りやすさが重要になります。ドライフラワーは生花のように水やりの手間がなく、枯れる心配も少ないため、手入れが簡単で長く楽しめます。また、花束であれば片手で持てるサイズ感のものや、そのまま立てて飾れる花束スタンドがセットになったものを選ぶと、相手に負担をかけずに喜んでもらえるでしょう。
相手の好みを考慮する
ドライフラワーは、その独特の風合いからインテリアとして人気が高まっています。相手が普段からドライフラワーを飾っていたり、ナチュラルなテイストのインテリアを好んだりする場合は、大変喜ばれます。一方、前述の通り、風水を重要視する方や、生花のみずみずしさを好む方には、ドライフラワーが適さない可能性もあります。そのため、事前に相手の好みや価値観をリサーチしておくことが肝要です。もし、相手の好みが不明な場合は、生花や、生花の鮮やかさを長く保てるプリザーブドフラワーも選択肢に入れることを検討してください。
メッセージカードを添える
お世話になった方への感謝の気持ちを伝えるために、メッセージカードを添えることは非常に重要です。花束だけでも喜ばれますが、メッセージがあることで、より気持ちが伝わり、心に残るプレゼントとなるでしょう。多くの花屋さんでは、無地のメッセージカードや「Thank you」といった定型メッセージカードを用意していますので、ぜひ活用してください。
相場を意識する
送別や退職祝いの相場は、贈る側の関係性によって異なります。部署全体から贈る場合は20,000円〜30,000円程度、個人的に贈る場合は3,000円〜10,000円程度が一般的とされています。あまり高価なものを贈ると相手が恐縮してしまう可能性もあるため、相手との関係性や場面に適した価格帯のものを選ぶことが大切です。
避けるべき場面
入院見舞いなど、改まった場面ではドライフラワーは避けた方が良いとされています。これは、ドライフラワーが「枯れた花」として「老い」や「死」を連想させる可能性があるためです。贈り主に悪気がなくても、相手に不快な思いをさせてしまう可能性があるため、このようなフォーマルな場面では生花を選ぶのが賢明です。

入院している方のお見舞いにはプリザーブドフラワーがおすすめです
結婚式でのドライフラワー活用術
結婚式においてドライフラワーは、その独特の雰囲気と長く残せる特性から、様々な形で活用され、人気のアイテムとなっています。生花とは異なるアンティークな風合いが、モダンなウェディングシーンによく馴染みます。
ブーケとしての活用
最近では、ウェディングブーケにドライフラワーを取り入れる新婦が増えています。特にナチュラルテイストやラスティックな雰囲気の結婚式において、ドライフラワーのブーケは高い人気を誇ります。生花では表現できないくすみカラーや、時間の経過と共に変化する色合いが、唯一無二の魅力を放ちます。結婚式の後も、そのブーケを「アフターブーケ」として自宅に飾ることで、大切な思い出を半永久的に手元に残すことができる点は大きな魅力です。専門の加工業者に依頼すれば、生花に近い美しい状態でドライフラワーとして保存することも可能です。
会場装飾への応用
ドライフラワーは、結婚式の会場装飾にも幅広く活用できます。テーブル装花、ウェルカムスペースのデコレーション、高砂の装飾、通路の飾り付けなど、様々な場所でその存在感を発揮します。キャンドルや木材、アンティーク調の小物と組み合わせることで、温かく居心地の良い空間を演出することができます。また、花びらが散りにくいため、屋外での挙式や披露宴でも安心して使用できるという実用的なメリットもあります。
ゲストへの贈り物
プチギフトとして、ミニブーケやドライフラワーを使った小物をゲストに贈るのもおしゃれなアイデアです。例えば、小さなドライフラワーを添えたメッセージカードや、ドライフラワー入りのアロマサシェなどは、ゲストに喜ばれるでしょう。
注意点
一方で、結婚式は「新たな始まり」を象徴する場であるため、「枯れた花」というイメージを持つドライフラワーを避けるべきと考える方もいらっしゃいます。特に、年配の親族や伝統を重んじる方の中には、ドライフラワーに抵抗を感じる方もいるかもしれません。そのため、結婚式でドライフラワーを使用する際は、事前に両家の意見を確認し、全員が納得する形で取り入れることが大切です。もし懸念がある場合は、生花や、生花の瑞々しさを保つプリザーブドフラワーと組み合わせるなど、バランスを考慮した選択も有効な手段です。
ドライフラワーのプレゼントで「だめ」「失礼」を避けるには
ドライフラワーのプレゼントが「だめ」あるいは「失礼」と感じられることを避けるためには、いくつかの配慮が重要です。これらの配慮は、贈る相手に心から喜んでもらうために不可欠です。
相手の好みや価値観を把握する
最も大切なのは、贈る相手がドライフラワーをどのように捉えているかを知ることです。日頃からドライフラワーを飾っているか、インテリアの好みがナチュラル系かなどを観察したり、もし可能であれば直接尋ねてみたりするのも良いでしょう。特に、風水を重視する方や、生花のみずみずしい状態を好む方には、ドライフラワーが喜ばれない可能性が高いと言えます。そうした場合は、生花や、生花の美しさを長く保つプリザーブドフラワー、あるいはハーバリウムなどの選択肢を検討してください。
ポジティブなメッセージを添える
ドライフラワーを贈る際には、そのポジティブな意味合いを明確に伝えることが有効です。例えば、海外では「永遠に咲き続ける花」として「永遠」「感謝」「友情」「愛情」「真実」といった意味が込められていることを伝えると、相手の受け取り方が変わる可能性があります。メッセージカードに「これからも変わらない友情を込めて」「永遠の幸せを願って」といった言葉を添えることで、誤解を防ぎ、感謝や愛情が伝わりやすくなるでしょう。
管理方法や注意点を伝える
ドライフラワーは手入れが簡単である反面、長く美しさを保つためにはいくつかの注意点があります。多湿な場所や直射日光の当たる場所は避け、風通しの良い場所に飾るのが最適です。また、時間と共に色が徐々に変化していく「経年変化」もドライフラワーの魅力の一つであるため、その点も伝えておくと、相手は安心して長く楽しむことができます。硬化スプレーを使用することで、花びらが散るのを防ぐことができる場合もありますので、その情報も伝えることができます。
贈るシーンを考慮する
特別な意味合いを持つプロポーズや、お見舞いなどのフォーマルな場面では、ドライフラワーは避けるべきだと一般的に言われています。プロポーズにおいては「愛がドライになる」というネガティブな連想を避けるため、お見舞いでは「枯れる=死」を連想させないためです。これらのシーンでは、生花やプリザーブドフラワーを選ぶのが賢明です。
まとめ