ローズマリー苗はホームセンターで!買い方 育て方完全ガイド

料理やアロマ、ガーデニングのアクセントとして人気のローズマリー。「自宅で育ててみたい」と思い、ホームセンターで苗を探している方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ売り場に行くと、どの品種を選べば良いのか、値段はいくらくらいが妥当なのか、迷ってしまいますよね。

また、購入後の育て方、特に鉢植えと地植えの違いや、肥料の与え方、気になる病害虫の対策や駆除方法についても不安があるかもしれません。品揃えが豊富なコーナンやカインズ、コメリといった大型店から、意外な場所として百均での取り扱いまで、苗が手に入る時期や選択肢は様々です。もちろん、便利な通販を利用する方法もあります。

この記事では、そんなローズマリーの苗選びから育てる楽しみまで、あなたの疑問を解決します。

この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
1ローズマリーの苗が購入できる場所と値段の相場
2用途に合わせた品種の選び方とそれぞれの特徴
3初心者でも失敗しない基本的な育て方のコツ
4病害虫の具体的な対策と駆除方法

ローズマリー苗をホームセンターで探すポイント

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  • 苗が手に入る最適な時期とは?
  • コーナン、カインズ、コメリの値段を比較
  • どの品種を選べばいい?特徴と選び方
  • 忙しい人におすすめの通販での購入
  • 百均でローズマリーの苗は売っている?

苗が手に入る最適な時期とは?

ローズマリーの苗をホームセンターで探し始めるのに最適な時期は、春(3月~5月)と秋(9月~10月)です。この時期は植物の生育が活発になるため、多くのホームセンターで元気な苗が豊富に店頭に並びます。特に春は、これからぐんぐん成長する苗が多く、たくさんの品種から選べる絶好の機会です。

もちろん、規模の大きな店舗であれば、これ以外の時期でも苗を見つけることは可能です。ただし、真夏や真冬は植物にとってストレスがかかりやすい時期なので、植え付けにはあまり向いていません。購入した苗をすぐに植え付けたいと考えている場合は、やはり春か秋を狙うのが最も確実と言えるでしょう。

購入時のチェックポイント

良い苗を選ぶには、いくつかのポイントがあります。まず、葉の色が濃く、ツヤがあるものを選びましょう。黄色っぽかったり、斑点があったりするものは避けるのが無難です。また、茎がしっかりと太く、ひょろひょろと伸びすぎていないものが良いでしょう。ポットの底から健康的な白い根が少し見えているものも、元気に育っている証拠です。

コーナン、カインズ、コメリの値段を比較

ローズマリーの苗は、多くのホームセンターで手軽に購入できますが、値段は店舗や苗のサイズによって少しずつ異なります。ここでは、代表的なホームセンターであるコーナン、カインズ、コメリでの一般的な値段の相場を見ていきましょう。

一般的に、最もよく見かける3号(直径9cm)ポットの苗であれば、200円から500円程度が相場です。育てやすい一般的な品種はこの価格帯で見つかることが多いです。少し大きめの4号~5号ポットになると、400円~800円ほどになります。これは、ある程度成長していて、すぐにでもたくさん収穫したいという方におすすめです。

店舗ごとの特徴

カインズはオリジナルブランドの用土やプランターも充実しており、初心者が必要なものを一式揃えやすいのが魅力です。コメリはオンラインストアも充実しており、近くに店舗がなくても購入できるメリットがあります。コーナンは地域密着型の店舗が多く、気軽に立ち寄って苗の状態を直接確認できるのが利点と言えるでしょう。セール時期などを狙うと、さらにお得に購入できることもあります。

実際にいくつかの店舗を回ってみると、同じ品種でも苗の大きさや元気さが違うことがあります。値段だけで決めずに、自分の目で見て「これだ!」と思える元気な苗を選ぶのが、上手に育てる最初のステップですよ。

どの品種を選べばいい?特徴と選び方

ローズマリーには、その育ち方によって大きく3つのタイプがあり、それぞれに魅力的な品種が存在します。どの品種を選ぶかによって、楽しみ方も変わってくるため、ご自身の用途や設置場所に合わせて選ぶことが大切です。

代表的な3つのタイプと人気品種

ローズマリーのタイプは「立性」「匍匐(ほふく)性」「半匍匐性」に分けられます。それぞれの特徴を理解して、ぴったりの品種を見つけましょう。

タイプ 特徴 おすすめの用途 代表的な品種
立性(たちせい) 上に向かってまっすぐ伸びる。樹高が1m~2mになることも。香りが強く、料理向きの品種が多い。 料理、生垣、トピアリー トスカーナブルー、マリンブルー
匍匐性(ほふくせい) 地面を這うように横に広がる。高さはあまり出ない。 グラウンドカバー、ハンギング、花壇の縁取り プロストラータス、ダンシングウォーター
半匍匐性(はんほふくせい) 最初は横に広がり、その後少し立ち上がる。両方の特徴を併せ持つ。 花壇、鉢植え、ロックガーデン モーツァルトブルー、マジョルカピンク

品種選びの注意点

特に料理に使いたい方は、香りが強く、葉が大きめの立性品種(トスカーナブルーなど)がおすすめです。観賞用として花の美しさを楽しみたい場合は、花の色が濃いモーツァルトブルーや、可愛らしいピンクの花を咲かせるマジョルカピンクなどが人気です。植えるスペースをよく考えて、どのくらいの大きさに育てたいかをイメージしながら選んでください。

忙しい人におすすめの通販での購入

「ホームセンターに行く時間がない」「珍しい品種を探している」という方には、通販サイトでの購入が非常に便利です。近年はハーブ苗を専門に扱うオンラインショップも増えており、自宅にいながら豊富な選択肢の中からじっくりと苗を選ぶことができます。

通販の大きなメリットは、その品揃えの豊富さです。ホームセンターではなかなか見かけないような珍しい品種や、オーガニック栽培にこだわった苗など、専門農園ならではの高品質な苗が手に入ります。また、複数の苗がセットになってお得に販売されていることも多く、様々なハーブを試してみたい方にもおすすめです。

デメリットとして、自分の目で苗の状態を確認できない点が挙げられます。しかし、レビューや評価の高い信頼できるショップを選べば、失敗するリスクは大きく減らせます。梱包が丁寧で、育て方の説明書を付けてくれるショップも多いので、初心者の方でも安心して利用できるでしょう。楽天市場やYahoo!ショッピングなどの大手モールにも多くの専門店が出店しています。

百均でローズマリーの苗は売っている?

「もっと手軽に、試しに育ててみたい」と考えたとき、百円ショップ(百均)での取り扱いが気になる方もいるかもしれません。結論から言うと、百均でローズマリーの「苗」そのものを見つけるのは非常に難しいでしょう。

ダイソーやセリアといった大手百円ショップでは、春先になるとバジルやパセリなどの「栽培キット(種と土、小さなポットのセット)」が販売されることがあります。ローズマリーも種の扱いがある場合もありますが、苗からの栽培に比べて発芽させるのが難しく、育つまでに時間もかかります。ローズマリーは種からの育成難易度がやや高いため、初心者の方にはあまりおすすめできません。

百均で揃えられる園芸用品

苗の取り扱いは期待できませんが、プランターや鉢底石、小さなスコップといった基本的な園芸用品は百均でも十分に揃えることが可能です。まずはホームセンターでしっかりとした苗を購入し、周辺の道具を百均で揃える、という使い分けは賢い方法かもしれません。

もし手軽さを最優先するなら、前述の通りホームセンターで200円~300円程度の小さなポット苗を探すのが、結果的に最も確実で育てやすいスタートになるはずです。

ホームセンターで買ったローズマリー苗の育て方

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  • 初心者でも安心な育て方の基本
  • 鉢植えと地植え、それぞれのコツ
  • 肥料は必要?与えるタイミングと注意点
  • 病害虫の対策と簡単な駆除方法
  • ローズマリー苗はホームセンターと通販を賢く利用

初心者でも安心な育て方の基本

ローズマリーは非常に丈夫で、ハーブ栽培が初めての方にもおすすめの植物です。いくつかの基本的なポイントを押さえるだけで、元気に育てることができます。

最も重要なのは、「日当たり」と「風通し」、そして「水のやりすぎに注意する」ことです。ローズマリーは地中海沿岸が原産のため、乾燥した環境を好みます。日本の梅雨時期のような高温多湿は少し苦手なので、できるだけ風通しの良い場所で管理してあげましょう。

育て方の3大基本原則

  1. 置き場所:とにかく日当たりの良い場所に置きます。室内であれば、一番日差しが入る窓辺が最適です。
  2. 水やり:土の表面が乾いてから、さらに1~2日待ってからたっぷりと与えるのがコツです。常に土が湿っている状態は根腐れの原因になります。
  3. 土:水はけの良い土を好みます。市販の「ハーブ用の培養土」を使えば、土をブレンドする手間がなく簡単です。

「お世話をしなきゃ!」と毎日お水をあげたくなりますが、ローズマリーに関しては少し放任気味なくらいが丁度良いのです。「ちょっと葉っぱが元気ないかな?」と感じてから水をあげるくらいでも大丈夫ですよ。

鉢植えと地植え、それぞれのコツ

ローズマリーは鉢植えでも地植えでも育てられますが、それぞれに管理のコツがあります。ご自身の環境に合わせて最適な方法を選びましょう。初心者の方には、移動ができて管理しやすい鉢植えから始めるのがおすすめです。

鉢植えのポイント

鉢植えの最大のメリットは、季節や天候に合わせて置き場所を変えられることです。梅雨の長雨の時期は軒下に移動させたり、真夏の強すぎる日差しを避けたりと、環境を調整できます。
ただし、鉢の中は土の量が限られているため、1~2年に1回は一回り大きな鉢への植え替えが必要です。これを怠ると根詰まりを起こし、成長が止まったり枯れたりする原因になります。植え替えの適期は、春か秋です。

地植えのポイント

地植えは、一度根付いてしまえば水やりの手間がほとんどかからず、非常に大きく育つのが魅力です。品種によっては生垣のようにすることも可能です。
注意点として、日本の土壌は酸性に傾いていることが多いため、植え付け前に苦土石灰などをまいて土壌をアルカリ性に近づけておくと生育が良くなります。また、水はけを良くするために、土を盛って少し高くした「高植え」にするのも効果的です。ローズマリーは移植を嫌うため、地植えにする際は、将来大きくなることを見越して場所を慎重に選びましょう。

肥料は必要?与えるタイミングと注意点

ローズマリーは痩せた土地でも育つ丈夫なハーブなので、基本的にたくさんの肥料は必要ありません。むしろ、肥料の与えすぎは香りが弱くなったり、葉が硬くなったりする原因になるため注意が必要です。

肥料を与えるタイミングは、まず植え付けの際に土に混ぜ込む「元肥(もとごえ)」です。市販の培養土には元肥が含まれていることが多いので、その場合は追加の必要はありません。自分で土を作る場合は、「マグァンプK」のようなゆっくり効くタイプの緩効性肥料を少量混ぜ込みます。

その後の「追肥(ついひ)」は、基本的に不要ですが、葉の色が悪くなったり、花の付きが悪くなったりした場合に検討します。生育期である春と秋に、液体肥料を規定よりも薄めて月に1~2回与えるか、緩効性肥料を少量株元に置く程度で十分です。

肥料の与えすぎに注意!

特に窒素(N)成分が多い肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂ってひょろひょろになり、病害虫に弱くなることがあります。ハーブ用の肥料を使うか、野菜用の肥料を使う場合は規定量の半分程度を目安にしましょう。「ハイポネックス原液」などの液体肥料を使う際は、ハーブ向けの希釈倍率を守ることが大切です。

病害虫の対策と簡単な駆除方法

ローズマリーは特有の香りで虫を寄せ付けにくいハーブですが、それでもいくつかの病害虫が発生することがあります。日頃からよく観察し、早期発見・早期対処を心がけましょう。

注意すべき病害虫

  • うどんこ病:葉が白い粉を吹いたようになる病気です。梅雨時期など、高温多湿で風通しが悪いと発生しやすくなります。見つけたら、その部分の枝葉をすぐに切り取って処分してください。予防が何より大切なので、枝が混み合ってきたら剪定して風通しを良くしましょう。
  • アブラムシ:新芽などの柔らかい部分に発生しやすい小さな虫です。見つけ次第、テープに貼り付けたり、歯ブラシなどでこすり落としたりして駆除します。大量発生した場合は、食品成分由来の殺虫剤(お酢が原料のものなど)を利用するのも手です。
  • ベニフキノメイガ:シソ科の植物を好む蛾の幼虫です。葉を糸で綴り合わせ、その中で葉を食害します。葉が不自然に丸まっていたり、クモの巣のような糸が絡まっていたりしたら要注意。中にいる幼虫を捕殺するか、被害にあった枝ごと切り取って処分します。

最大の予防策は「風通し」

これらの病害虫は、いずれも湿気が多く風通しの悪い環境を好みます。日常の収穫を兼ねてこまめに枝をカット(剪定)し、株全体の風通しを良く保つことが、最も効果的で簡単な予防策になります。

ローズマリー苗はホームセンターと通販を賢く利用

ローズマリーの苗探しは春と秋が最適
ホームセンターでは3号ポット苗が200円~500円程度で手に入る
コーナン、カインズ、コメリなどで手軽に購入可能
百均での苗の取り扱いはほぼなく、種からの育成は初心者には難しい
珍しい品種を探すなら通販が便利だが、送料や実物を確認できない点に注意
品種は「立性」「匍匐性」「半匍匐性」の3タイプから用途で選ぶ
料理には香りが強い立性が、グラウンドカバーには匍匐性がおすすめ
育て方の基本は「日当たり」「風通し」「水のやりすぎないこと」
鉢植えは管理が楽だが1~2年に一度の植え替えが必要
地植えは手間いらずだが、植える場所を慎重に選ぶ
肥料は基本的に不要で、与えすぎると香りが弱まることも
追肥は葉色が悪くなった時などに、薄めた液体肥料を少量与える程度
病害虫はうどんこ病やアブラムシに注意
最大の病害虫対策は、剪定による風通しの確保
元気な苗を選んで、基本を守れば初心者でも簡単に育てられる

参考サイトはこちら

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